'YOU BELIEVE IN TRANSMIGRATION?

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「生まれ変わりを信じるか?」



 視界いっぱいに一面の赤と黒の波が広がっている。
 何かはわからない。ゆっくりと蠢き、のたうち、高く舌を伸ばして宙に踊っては、また下方に引き下がり、ひっきりなしに低く静かな唸りをあげている。
 その揺れる赤色の中心に影が立っている。
 女だ。
 線の細い印象の女である。荒波が作り出す風に下からあおられて、暗い色の長装束の裾がかすかにはためている。
 胸に手を当ててうつむいていたその女が、ふとこちらに顔を向けた。繊細なつくりのその顔にはおだやかな微笑が浮かんでいるが、こちらを見る目はどことなく淋しげだ。
 女の唇がかすかに動く。
 ……、て、
 ――助けて?
 いや、違う。
 ゆ、る、
 ――ゆるして。
 そのとき、ごうっと音を立てて赤と黒の波が荒々しく立ち上がり、一瞬にして女を包み込んだ。波の激しさと対照をなす緩慢な優美さで、女は喘ぐように口を開き、白い首を曝し、ゆっくりとその背中を弓なりに反り返らせる。その腹がみるみるうちに妊婦のようにふくれあがり――
 ぱちんと内部から爆ぜた。
 同時に、熱に溶けた臓物が女の内奥から大量に飛び散った。べしゃりと重く濡れた感触が顔を、目を覆い尽くし、ツァランの視界をすべて奪い去り――







 激しく戸を叩く音がして、ツァランは寝床の中で目を開けた。白地に黒く梁が走る天井の、見慣れた光景が目に入る。窓から差し込む光の明るさからして、すでに午(ひる)も近い時刻と思われた。
 唸って寝返りを打つ。気分はあまり冴えなかった。眉間から喉の奥にかけて妙にだるく、まともに寝た気がしない。目覚める直前まで見ていたグロテスクな夢のためだろうか。何か血なまぐさい印象の夢だった。
 加えれば、女を見た気がする。はかなげな印象で、こちらに手を伸ばし……。
 手を伸ばして、何か言っていたろうか。
 よく覚えていない。
 ――美しい女だったろうか。
 残念なことに、それもよく覚えてはいなかった。
 どんどんどんと、先ほどより乱暴に扉が叩かれた。女の夢からツァランをむりやり現実世界に引き戻した音である。
 ――しぶといな。
 ツァランはのろのろと起き上がった。ぼんやりする頭をはっきりさせようと、額に指を当てる。こうした時間に訪ねてくる人間にさして心当たりはない。この間かなりの量の紙とインクをつけで買ったから、その代金の催促だろうか。王立図書館のすぐ近くにあるあの雑貨屋を行きつけにする学士のなかで、こんな品の悪い界隈に住まう者はめったにいない。わざわざ代金を取り立てには来るまいと思っていたが――
 立ち上がり、椅子の背にかけていたガウンに袖を通す。
 夢見が悪かったのは、昨晩、夜遅くまで――否、朝方までだ――、本に読みふけっていたせいか。
 どんどんどんと、三度目の扉を叩く音。
 「今行く。そうせかすな」
 口の中でそうぼやくと、ツァランは階下に向かった。
 ツァランが住むこの小さな家は、ヘプタルク王国の都を囲む堅牢な市壁の中にある。とはいえ、大理石の彫刻に飾られた噴水や、意匠の凝った造りの大建築が立ち並ぶ中心街ではない。それよりずっと西側、細く入り組んだ路地沿いに無数の家々が壁を接して並ぶ下町の一角だ。一つの路地にできるだけ多くの建物を並べるべくして設計された住居は、その作りが奇妙に細長い。ツァランは暗く狭い階段を降り、廊下を歩きながら大きなあくびをした。
 突き当たりの戸口に顔を寄せ、扉越しに尋ねる。「どちらで?」
 「イザクだ」
 ぶっきらぼうな声が答えた。
 ――イザク?
 意外な答えだった。イザクは確かにつるみ仲間のうち一人の名だが、彼とツァランとはとりたてて親しいわけではない。気難しく無口なその木こりは、ツァランやその同居人の友人・ダグラスとは少し異なる空気を持っている。だがいずれにせよ、ツァランの問いかけに答えたのは確かに聞き慣れた飲み仲間の声だった。
 錠を外して扉を開くと、案の定、いつもどおりの仏頂面がこちらを睨みつけているのに出くわした。
 「これは、イザク。……ダグラスはいまいないぜ。仕事に出てる」
 イザクはツァランの全身をじろりと見た。どちらかというと小柄なほうであるにもかかわらず、この男はいつも独特の威圧感を帯びている。それはがっしりした骨格のせいもあったが、鋭く抉るように人を見る大きな目のためでもあったろう。
 「用があるのはおまえだ」
 「ぼくに?」
 「そうだ。……入るぞ」
 ツァランは肩をすくめてイザクを扉の中に入れた。共同で使っている居間に彼を通す。衣類、毛布、巻物、ペン、防具、なんだかよくわからない瓶等々、ありとあらゆるものが雑然と散らばった小汚い部屋のなかで、かろうじて腰を下ろすスペースの残っていた長椅子をイザクにすすめる。「まあ、かけたまえよ」
 ツァランは向かいの肘かけ椅子に腰を下ろしながら、むっつりと眉を寄せて黙っている目の前の男がこうして訪ねてきた用件に思考を巡らせた。最初に思いついたのは、何か自分のやったことで面倒が起こり、とばっちりを食らったイザクが文句をつけにきたという線だった。少なくとも面倒が起こりかねない事柄には星の数ほど心当たりがある。昨日、貴族文士の変装をしたさいに「つけ」と称して高級葡萄酒をいただいてきた酒蔵か、一月ほど前に下町で飲み比べの賭けにインチキで勝った件か? が、ダグラスならともかく、いずれもイザクにとばっちりが行くとは考えにくい。何よりイザクの顔に浮かんでいるのは、怒りや苛立ちというよりは困惑であるように見えた。
 しばらく待ってもイザクが何も話し出さないので、ツァランは間を埋めるために仕方なく口を開いた。
 「しかしきみがこの家に訪ねてくるとは珍しい。この前はいつだったか、ああ、あの魂吸い花の幽霊女のときか。だが一人で来訪してくれるとは……いやいや、もちろん歓迎なのだぜ。しかしだな、こんな寝間着姿で接客する失礼を許したまえ。昨夜遅くまで仕事をしていたし、それに何より突然だったものだから……」
 「あのな」
 適当にべらべらと口から流れ出るままにしていた台詞をさえぎられ、ツァランはいったん口をつぐんでイザクの次の言葉を待った。
 「おまえ、生まれかわりを信じるか」
 「は?」
 「生まれ変わりだ」
 「……生まれ変わりというと、……あの、死んだ人間の魂が別の人間の体に入って新しく生を受けるという、まさかあの生まれ変わりか?」
 「たぶん、そうだ。たとえばおれが何かの生まれ変わりだと言ったら、どうする」
 この実直な男の口から発されるとは予想だにしなかった、突拍子もない質問である。ツァランは木こりの見慣れた顔をまじまじと眺め直した。糞まじめなその表情は、冗談を言っているようにもうかがえない。
 彼は慎重に言葉を選んで聞き返した。「……で、何から生まれ変わったと?」
 イザクは躊躇するように片目を少し歪ませた。
 「……お姫さんらしい」
 ツァランは驚愕を押し殺すことに全力を投じた。自分がどこぞの姫君の生まれ変わりだとのたまう――彼が知るかぎり、この男からもっとも遠そうな言動である。つとめて平静を装いつつ、目の前のイザクの顔を盗み見る。言われてみればイザクのこの居心地の悪そうな表情は、見ようによっては己の意外な一面を暴露する羞恥を覗かせているようにも、見えないことは、……
 「言っておくがお姫さん云々はおれの話じゃないぞ」と怪訝そうに、イザク。「さっきのはたとえだ」
 「……ああ」
 ツァランは心の中で大きな安堵の吐息をつきながら微笑した。「いや、わかっている。さすがにそんな早合点はしない」
 そう言って腕を組み、椅子の背もたれに体を預けつつ、ツァランはイザクの顔を再度見返した。「……しかし、いったいぜんたいどこからわき上がった話だ。酒のつまみの与太話ならともかく、その表情を見るとずいぶん深刻な話題と見える」
 イザクは一度むっつりと口を閉じ、それからしぶしぶと言った口調で喋り出した。
 その話は要約すれば次のようなものだった。――いわく、彼の隣人の少女が自分のものではない記憶を持っている、というのである。三年前に突然目覚めたその「もうひとりの」記憶は、どうやらお姫様か貴族の令嬢か、いずれやんごとなき女性のもので、その女性はヘプタルクの都から少し離れた丘の上の古城に住んでいたらしい。だが、その記憶が目覚めて以来、その隣人の娘は不可思議な悪夢に悩まされ続けるようになった、という……。
 ツァランは居心地が悪そうにぼそぼそと話すイザクを興味深く眺めた。その話題の意外性と同時に、彼とその娘の関係に興味を惹かれたのである。イザクとは知り合って二年ほどになるが、この男につきまとう女の影や色事の噂話を、ツァランはついぞ知ることがなかった。とにもかくにもイザクは女の話を好んで人前で仄めかす類の人間ではないのである。それだけに、この話題のためにわざわざイザクがツァランを訪ねてきたことそのものが、いささかの驚きであった。イザクの台詞に甘さは感じられなかったが(この男が甘い口調でものを喋るところは想像すらできなかった)、それでも彼がその娘のことを気にかけているのはよく伝わった。
 「生まれ変わりなんてばかげた話だというのは、十分わかってる」イザクはそう留保を入れつつ、「だが、おれはものを知らない。もしかしたらそんなこともあるのかと思ってな。それに、アマリエの怯えようはひどくてな」
 「なるほど」
 ツァランは顎に手を当てて呟いた。「しかし、エーリーンの話はいつもとるにたらない法螺だと一蹴しているきみが、そうした話に耳を傾けるとは意外だな」
 いつでも空想話ばかり口にしている共通の知り合いの名を出して指摘すると、イザクは太い眉のあいだにしわを寄せた。
 「とるにたらない空想なんだ、おそらくな。だが、ところどころ引っかかるんだ。たとえば、着るものの模様だとか召使いの数だとか、そんなことだけじゃない。母親がいい家の出身で両親の仲がぎこちないとか、裸足で踏んだ毛足の長い絨毯の感触だとか、そんなことまで喋る」
 「若い娘がおとぎ話と想像だけで作り上げた話にしては、こまかなところで現実味がありすぎる、と?」
 「ああ。それに……」
 「それに?」
 「丘の上の城の窓から、王都の向こうの湖に夕日が映るさまをいつも窓から見ていたと、そう言うんだ」
 そう言って、イザクはひとつ息を吸った。
 「……おれはあの城の遺跡に行ったことがある。あの丘の上からはたしかに王城を超えて市壁の向こうにある森と、その中にある湖が見通せる。そして夕方には日が湖の中に沈んでいくさまが見えるんだ。……その娘の住んでるカリャンスクからは見えない光景だ。
 丘の上に自分が行ったことはないとあの娘は言う。たしかに、男の足でもカリャンスクから行って帰って優に丸二日かかる道のりだ。生まれたときから肺病もちで寝台からろくに離れられないあの娘が、丸二日も休まず歩き通せるわけがない。あの娘はこの壁の中の市街にだって、年に一回、来るか来ないかなんだ。ましてや用もないのにあんな廃墟に行くとは思えない」
 ツァランは顎を撫でた。いずれ、ゆたかに広がる少女の空想が作り出したものと簡単に切って捨てられる程度の話である。それでもなお、イザクのひっかかりは理解しうるもののように思われた。奇妙なもっともらしさが細部に漂っているのだ。
 「なぜぼくのところに?」
 「アマリエの言ってることが根も葉もないでたらめなのかどうかが気になってな。おまえは昔のこともよく知ってるだろう」
 「一連の話が彼女のまったくの空想の産物なのか、それとも史実なのかが知りたいと?」
 イザクは頷く。「ばかげた質問なのはわかってる。だが……あの娘の言ってる姫さんは、本当にいたのか」
 ツァランは眉を寄せた。難しい質問である。何よりも、情報と手がかりがあまりにも少なすぎた。
 「その娘、その姫の正式な名前について何か言っていたか」
 イザクは首を横に振った。「アルジェベタ。おれが聞いたのはそれだけだ」
 「ふむ」
 ツァランは記憶を辿る。「丘の上の城というと、ヘプタルク王家の血を受けた名門貴族バルタの持ち城だったものだな。二五〇年前の<赤の飢饉>のときに農民に襲撃され、その後廃墟となった。もともとあの城も別荘として使っていたにすぎないということで、そのまま放置されたのだったかな……」
 少し待っていろとイザクに言い残し、ツァランは席を立った。階段を上って一本の巻物を持ってくる。
 「これはヘプタルク王家の家系図の一巻だが」
 ツァランはそう説明しつつ、二人の間のテーブルに巻物を大きく広げた。紙の上に記されていたのはいくつもの樹形図で、一個の巨大な樹を中心とし、各所各所でその中心の樹に繋がった小型の樹形がいくつも紙の端側に描かれている。
 「バルタ家は王家にいくども嫁を出しているから、この家系図にも載っていたはずだ。バルタ家のアルジェベタ、アルジェベタ……一四〇年ほど前に一人いるな。……だが、この姫が生きてた時代には丘の上の城はすでに廃墟だ」
 家系図を指でたどるツァランの様子をイザクは黙って見ている。
 「ほかには、いないが……ん?」
 「なんだ」
 「いや、関係ないとは思うが」とツァランは呟き、「ヘプタルク王の娘でバルタに降嫁(こうか)している王女が一人いるな」
 彼は巨大な中央の家系図から端の小さな樹形図に伸びる長い一本の線をなぞった。「さっき、母親がいい家の出身で……と言ったな、イザク。バルタはヘプタルクでも五本の指に入る名門だ。そこにさらにいい家の娘が嫁いでくるとなると、帝国の貴族か……あるいはヘプタルク王家しか考えられない。さらに、この王女が嫁いでいるのは<赤の飢饉>、すなわち蜂起で城が襲撃される三十年前だ。その夫妻の子らは、あの城で生活しえた最後の世代ということになるな」
 ツァランはその夫妻から下方に伸びた線をさらに指でたどる。イザクはやはり黙ってその様子を見ている。
 「……この夫妻には息子が二人いる。上の息子は家督を継ぎ、下の息子は、……ミロシュ・バルタ……おっと、こいつはヘプタルク大寺院の大主教をやった男だぜ。ほかには……」
 ツァランは眉を寄せた。
 「性別が不明だが、十四で死んだ子がいるな。名は記されていない」
 イザクは複雑怪奇な樹形図を覗き込み、ちんぷんかんぷんだと言うように顔をしかめた。「アマリエは、記憶にあるお姫さんは十八か十九だったと言っていたが」
 ツァランは息を吐いた。「だとすると、違うか」
 「その家系図が間違っているという線は?」
 「薄いな。これは王立図書館で法学士(マギストラート)どもが使っている版の写しだ。記述の誤りはきわめて少ない」
 「なら、やっぱりあの娘の空想か」
 ツァランは前かがみにしていた上体を起こした。椅子の背もたれに体を預けて唸り、「しかし、確かにさっきの夕日の話といい、若い娘のただの空想として一蹴するには腑におちない。……クリッサのところに連れて行って、彼女と話をさせたらどうだ? とくに、何か悪いものに憑かれている憑かれていないなんていう話があるのだったら、それはぼくよりも彼女の十八番(おはこ)だぜ」
 クリッサというのはやはり彼らの飲み仲間の一人で、占い師だの降霊術師だの薬師だのという、どこかうさんくさい仕事を生業(なりわい)にしている娘のことである。
 イザクは思案するように眉を寄せた。「アマリエはちょっといま体調を崩してるから、すぐには無理かもしれんが……」
 「体調が良くなってからでもいいだろうさ」とツァランは家系図を手で丸めながら立ち上がり、にやりとイザクに笑ってみせた。
 「そのときになったらぼくにも知らせろ。あのオカルト魔女が何を言うか、ぼくも大いに興味がある。ふん、――数百年前の歴史の記憶をもつ者がこの世にいるのかどうか? なかなか想像力をかきたてる話じゃないか、え?」


 ツァランの提案にわかったと返し、イザクは帰っていった。ツァランはふたたび自室に戻り、もう一度寝台にもぐりこもうかどうかを思案した。だが、先ほど首から頭にかけて重くのしかかっていた眠気は、すでにどこかに去っていた。彼は手持ちの本をぱらぱらとめくり、大主教ミロシュ・バルタについての記述を探した。
 ――王家と血のつながりをもつ確かな家柄。徳高く、慈悲深く、国中から慕われた、主(しゅ)に近き者。大飢饉の後の世の混乱を鎮めた功労者……
 ヘプタルク大寺院の最高指導者として揺るぎない人生を送ったことが推測される記述である。だが裏を返せばそれまでで、これといって興味深いひっかかりは見つからなかった。ツァランは溜息をついて本を棚に戻した。
 ふと机の上の別な書物の頁が目に入る。ヘプタルクより西に広がる大帝国で五・六百年前に猛威をふるった異端審問についての著作だ。ここ数月、ツァランはその異端審問について調べものをしていたのである。開きっぱなしになって木版画の挿絵を午(ひる)の光の中にさらしている頁は、今朝ツァランが寝台に入る直前まで読んでいた箇所だった。
 木版画には、凶悪な表情をした大勢の人間が一人の女を取り巻いている様子が描かれていた。女は棒に縛り付けられ、燃え盛る火の中で断末魔の苦悶を叫んでいる。群衆の後ろでは、獣と赤子と老人を歪(いびつ)に組み合わせたような面構えの化け物が、こっそりどこかへ逃げていこうとしているところだった。その化け物――悪魔――にそそのかされた魔女が、いまにも処刑されようとしている場面なのだ。
 
「コーネリア・エマーソン・ダンカン(帝国暦五六四-五八三):
後の世に<ダンカンの魔女>として知られる。帝国辺境に領地ダンカンを有する男爵の娘。異国の情景を自分で見たかのごとくに語るとともに、それを神から授けられた<彼方見(かなたみ)>の神通力として詐称したとされ、魔女との嫌疑をかけられる。異端審問の後、有罪。帝都で公開火刑に処される……」

 ――さきほどの夢の女は、この魔女か。
 寝る直前に読んでいた本のなかの人物が、夢の中にまで侵入してきたのだろう。異端審問と魔女の火あぶり。グロテスクな夢になるはずだ。
 溜息をついて、ツァランは本を閉じた。
 




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